スイス国立公園は「スイス唯一の国立公園で、原始的な自然が残されている」などとガイドブックでは紹介されています。
今回の旅行では、野生動物を見ることを期待して、スイス国立公園に行きました。
天候の関係で少ししか歩くことはできず、それほど動物も見られなかったのですが、スイス国立公園は実際どんなところだったのかを紹介したいと思います。
また、スイス国立公園に行ったついでに立ち寄ったミュスタイアの町の様子もご紹介します。
目次
スイス国立公園のハイキングコース
スイス国立公園には数多くのハイキングコースがあり、その詳細はスイス国立公園のサイトで見ることができます。
スイス国立公園は自然が手厚く保護されているため、ロープウェーやリフトなどの乗り物は全くありません。展望の開けた稜線上に出るには自分の足で登らなければならないのです。
景色がきれいで野生動物も多く見られるような場所に行くには、長時間かかるコースを歩く必要があります。
今回、できればそういった景色がきれいで野生動物も多く期待できるコースを歩きたかったのですが、午後は天候が悪化して雷雨になる予想だったので、もっと短時間で行けるコースを歩くことにしました(何も避難場所がない稜線上で雷にあうのは怖いです)。
国立公園内には大通り沿いに駐車場が10か所ぐらいあって、そこに車を停めてハイキングコースを歩くことになります。バスも走っているので、バスで行くこともできます。
ちなみに、駐車場などにもトイレは全くありませんでした。トイレをするなら、野外でするしかなさそうです。
P8からRoute17の一部を歩きStabelchodへ
P8に車を停め、ルート17の一部(上の地図の青でなぞった部分)を歩きました。
初めは樹林帯を歩きます。
コース沿いにところどころ情報パネルが置かれていて、スイス国立公園の自然や動植物について学べるようになっています。
しばらく歩くと、小屋に着きました。地図上でStabelchodと書かれている場所です。
小屋は鍵がかかっていては入れませんでしたが、小屋の周りでくつろいでいる人が何組もいました。
私たちも含めて双眼鏡を持っている人が多く、ガツガツ登山というよりはのんびり自然観察という人が多い感じでした。大きなスコープを持って野鳥を待っている人もいました。
小屋の周りはお花もきれいでした。
花とヤドリギツグミ。
マーモットもいました。
遠くの山肌を双眼鏡でのぞくと、鹿たちの姿も見えました。
しばらく小屋付近でのんびりした後、道標に沿って周遊コースを歩き、駐車場に戻りました。
P10からRoute15の入り口を少しだけ
次に、P10からルート15のコースに少しだけ入って歩いてみました。
2本のほとんど水が流れていない川を渡りました。
遠くに牛たちの姿が見えました。
少ししか歩いていませんが、ここで引き返して駐車場に戻りました。この後、天気予報どおり雨が降ってきました。
スイス国立公園の感想
スイス国立公園は、今までハイキングしたサンモリッツやポントレジーナとはまた違った雰囲気でした。
観光客が少なく、静かです。そして、双眼鏡を持って自然観察、動物観察をしているような人が多かったです。
今回は駐車場近くのコースしか歩かなかったので野生動物はそれほど見られませんでしたが、もっと奥に入れば、動物もたくさん見られそうです。
事前に準備しておきたいスイス国立公園のアプリ
スイス国立公園のiWebParkというアプリがあります。このアプリを事前にスマホにインストールしておくと、GPS機能を利用したハイキングコースの地図や自然情報が表示され、とても便利でした。
アプリを立ち上げた状態で国立公園内を移動すると、ポイントとなる場所を通るたびに「ポッポ―」という鳩時計のような音がしてスマホにその地点の自然情報が表示されます。
このiParkWebというアプリ、iPhoneではドイツ語のアプリのみですが、Androidでは英語版やフランス語版のアプリもあります。
●ドイツ語版
iWebPark
Camineo無料posted withアプリーチ
●英語版
iWebPark (english)
Camineoposted withアプリーチ
ミュスタイア
スイス国立公園に行ったあとは、さらに東に足をのばし、イタリアとの国境近くにあるミュスタイアの町までドライブしました。
ミュスタイアの町中は、狭い路地とちょっとかわいい建物が印象的でした。
狭い路地を抜けると、世界遺産として有名な修道院:聖ヨハネ・バプティスト修道院(Kloster St. Johann Münster)に着きました。
修道院がある場所からは、のどかなミュスタイアの町がのぞめました