スイス旅行で、海外WiFiレンタルのユーロデータbasicをレンタルして使ってみました。
ユーロデータbasicにした一番の理由は、とにかくレンタル料が安かったからです。
しかしこれだけ安いと、WiFiがつながりにくいとか何かトラブルがあるかも?と多少不安を感じたのも事実です。
今回実際にユーロデータbasicをレンタルして使ってみてどうだったのか、本音の感想をお伝えします。
ユーロデータを借りようかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。
目次
ユーロデータbasicについて
ユーロデータは、株式会社グローバルモバイルが提供するヨーロッパ専用WiFiルータレンタルサービスです。
スピードが遅めだけれども安いユーロデータbasicと、スピードが速いけれどもやや高いスーパーユーロデータの2種類のWiFiルーターから選べます。
ユーロデータbasic | スーパーユーロデータ | |
回線 | 3G/2G | 4G/3G |
データ利用制限 | 無制限 | 500MB/日 |
同時接続 | 5台まで | 5台まで |
料金 | 590円/日~ | 880円/日~ |
ユーロデータbasicの特徴
ユーロデータbasicが、ほかの一般的なWiFiレンタルと違う点についてまとめました。
ユーロデータは、1日あたり590円から利用できます。ほかの海外WiFiレンタルだと、1日あたり1000円以上するものがほとんどなので、これは圧倒的に安いといえます。
・追加料金なしで複数の国で使用可能
ユーロデータbasicはヨーロッパ47ヵ国に対応しています。ほかの海外WiFiレンタルだと、2ヶ国以上で使うと追加料金がかかったりするのですが、ユーロデータは追加料金なしに複数の国で利用することができます。
・データ利用制限が無制限
ほかのWiFiレンタルだと、データ利用制限が1日500MBなどと決まっていることがほとんどです。その場合、制限を超えるとWiFiが使えなくなったり速度が落ちたりします。
ユーロデータbasicはデータ利用制限が無制限なので、1日中ネットにつなぎっぱなしにしていても大丈夫です。制限を気にせず安心して利用することができます。
ユーロデータを実際にレンタルして使ってみた
【旅行前】ユーロデータの申し込み
ユーロデータのサイトから申し込みました。30日以上前に申し込むと、早割適用でレンタル料が10%オフになりますが、旅行まで30日を切っていたので割引なしで普通に申し込みました。
プランはユーロデータbasic、6月30日出発から7月8日帰国までの9日間で、590円×9=5310円でした。安い!!
有料オプションの安心補償、予備バッテリー、ポケトークには申し込まず、無料で追加できるUSBカーチャージャーのみ申し込みました。
USBカーチャージャーとは、車のシガーソケットに差し込んでルーターの充電ができるものです。今回レンタカー移動なので、念のため申し込んでおきました。
【旅行前】ユーロデータの受け取り
ユーロデータの受け取り方法は、郵送と空港受け取りの2つの方法から選べます。
空港受け取りの場合、受け取り可能な空港は、成田空港(第1、第2ターミナル)、羽田空港国際線、中部国際空港、関西国際空港です。
受け取り場所 | 時間 |
成田国際空港第1ターミナル | 6:30~20:30(全日) |
成田国際空港第2ターミナル | 6:30~20:30(全日) |
羽田空港国際線ターミナル | 6:00~22:00(全日) |
中部国際空港 | 9:00~17:00(平日) |
関西国際空港 | 9:00~17:00(全日) |
今回私は、郵送受け取りを選びました。空港に行く時間が夜遅くで、空港受け取り可能な時間に間に合わなかったためです。郵送の送料は無料なのがうれしいです。
申し込みページには、「ご出発前々日もしくは前日にお手元に届くようにヤマトの宅急便にてWiFiルーターセットを発送させていただきます」と書かれていました。
しかし、「ちゃんと出発までに届くかな?」と多少の不安はありました。配達の日時指定をしていても、宅配便会社のトラブルや台風や大雪などの影響で決まった日に届かないことを過去に何度も経験しているからです。
実際にWiFiルータが届いたのは、出発日の前々日でした。
ヤマトの宅配便で届きました。
ヤマト運輸の荷物追跡情報を見てみると、実際にはルータが届いた日(出発日の前々日)よりも1日前に最寄りのセンターに届き、1日保管されていたようです。
時系列で見てみると、次のようになります。
26日 WiFiルータが発送される
27日 ヤマトの最寄りのセンターに届き、1日保管される
28日 自宅に届く
29日
30日 海外旅行出発日
WiFiルーターは、出発日の4日前に発送されたようです。
ずいぶん余裕を持った日程で発送されていることを知り、これなら万が一宅配トラブルが起こっても旅行に間に合いそうだな、と安心しました。
届いた宅配便の箱を開けてみると、次のようなものが入っていました。
・WiFiルータが入った黒い袋
・返却用のレターパックライト
・登録書(契約内容が書かれている)
・ユーザマニュアル
・おみやげ宅配便の資料
黒い袋の中身は、WiFiルータ本体、USBコード、ルータ用アダプター、Cタイプの変換プラグ、カーチャージャーです。
Cタイプはヨーロッパで主に使用されている電源プラグの形状です。この変換プラグを使えば、海外のコンセントに差し込んで充電できるようになっています。
ユーザーズマニュアルには、ルータ本体の使い方のほか、WiFiの設定方法がiPhone、Android、Windowsなどの機種別に載っています。
ルーターの使い方はとても単純なので、慣れている人はマニュアルを読まなくても簡単に使えると思います。
【旅行中】つながりやすさ、WiFi速度、使い心地など
現地の空港(チューリッヒ空港)に着いてから、早速使ってみました。
WiFiルータの電源を入れ、スマホでネットワークの一覧から「T-Mobile-××××」を選択し、パスワード(ルーター本体に書かれている)を入力するだけで、簡単にWiFi接続することができました。
今回の旅行では、チューリッヒからレンタカーで移動し、主にサンモリッツ周辺で滞在、ハイキングなどを行い、少しオーストリアにも入りました。たいていの場所で問題なくWiFiにつなげることができました。
電波が弱い場所(山奥にあるスイス国立公園など)ではつながりませんでしたが、これは場所的な理由で仕方ないですね。
※自分が行く場所でWiFiがつながるかどうかが心配な人は、ユーロデータのサイトに国ごとのカバーエリアの地図が載っているので、確認してみるとよいでしょう。
速度に関しては、はっきり言って遅めです。せっかちな人は、ストレスを感じるかもしれません。
ホテルの無料WiFiと使い比べてみましたが、ホテルの無料WiFiの方が速度は速かったです。
ただ、ホテルのWiFiは時間帯によっては混雑してつながりにくくなります。そういったときにユーロデータを使うと、遅くてもちゃんとつながったので便利でした。
そのほかに気になったのは、WiFiルーターの電源をオンにしておいても、しばらく通信していないと勝手にスリープ状態になってしまうことです。そんな時は再びOKボタンを押さないとWiFiにつながらず、それがちょっと面倒でした。
しばらく使わないとスリープ状態になってしまうためか、ルータの電池の持ちはよかったです。ホテルで充電しておけば、途中で充電しなくても1日中電池は持ちました。
【旅行後】ユーロデータの返却
ユーロデータの返却方法は郵送のみです(空港で受け取った場合も、空港返却はできません)。
旅行前に受け取ったレンタル一式にレターパックの袋が入っているので、それにルーターセットを入れ、郵送します。
私は郵便局に持っていきましたが、そのままポストに投函することもできます。
帰国日翌日の消印まで有効で、翌々日になると延滞料がかかってしまうので、注意が必要です。
ルーターを入れたレターパックを郵便局に出した翌日には、「ユーロデータご返却ありがとうございます」とのメールが届きました。
感想・まとめ
ユーロデータbasicを使ってみた感想を一言でまとめると、「WiFi速度は遅いけど、この安さなら我慢できる!」と言った感じでしょうか。
ルーターの不具合やトラブルもなかったですし、申し込みや返却の際の対応も早くて信頼できる会社だと思いました。
結果として、ユーロデータを借りたことは後悔していませんし、次回ヨーロッパに行く際も借りる可能性は大です。
ユーロデータ(basic)はこんな人におすすめです。
・旅行代金を少しでも安く済ませたい人
・調べ事やメールチェックをする程度で、それほど大量に通信しない人
逆に、
・旅行資金に余裕がある人
・動画を見る人
・仕事でネットを使いたい人
などは、もっと通信速度が速いスーパーユーロデータか、他社のレンタルWiFiを選んだ方がよいかと思います。