これは、2017年の8月にケアンズ旅行に行ったときの記録です。
私は今まで、海外どころか、国内でもレンタカーをパンクさせたことはありませんでした(マイカーがパンクした経験はあり)。
ところが、ケアンズ旅行の初日に、見事にレンタカーのタイヤがパンクしてしまい、走行不能の状態に陥ってしまいました。
見知らぬ海外でレンタカーのタイヤがパンクしてしまったとき、どう対処したのか、その後のレンタカー会社とのやり取り、最終的にどのぐらいお金(修理代)がかかったのかなどをまとめてみます。
目次
ケアンズでレンタカーを借りたら初日にタイヤがパンク!
ケアンズでは旅行中ずっと(1週間)レンタカーを借りる予定で、日本からハーツレンタカーを予約していきました。
成田からのジェットスターの深夜便で早朝にケアンズに着き、レンタカーを借りたのですが、タイヤパンク事件が起こったのはその日の昼過ぎのことでした。
ちなみにこの時は夫が運転していて、私は助手席に乗っていました。
パンクした場所はレンタカーを借りた空港から車で30分ほど離れた郊外で、未舗装の駐車場のような空き地に入ってUターンしようとした時にそれは起こりました。
側溝にパイプが埋まっていて、知らずにその上に車で乗り上げてしまったのです。まずいと思い、タイヤを見ると、左側前方のタイヤから「シュー」という不吉な音が・・・。
夫はそのタイヤのまま走ってレンタカー会社まで戻ろうとしていましたが、私は「このまま走るのは無理、レンタカー会社までとても持たない」と思いました。
というのも、この旅行の前に私は日本国内を運転中、タイヤをパンクさせた経験があったからです。その時も「シュー」という音がしていて、あっという間にタイヤはぺちゃんこになって走行不能になりました。
結局、2人で相談してこのまま走ったら危ないという結論に達し、予備タイヤに交換をすることにしました。
スペアタイヤへの交換
日本の車と同様、スペアタイヤはトランクの中に入っていました。
夫はいつもスタッドレスタイヤへの交換を行っていますし、私もつい最近日本でタイヤをパンクさせスペアタイヤへの交換を行ったばかりなので、手順はわかっています。
日差しが強い日中、車通りも少ない郊外の駐車場で、汗だく&土だらけになりながら、2人で協力してなんとかスペアタイヤへの交換を済ませました。
スペアタイヤを装着したレンタカー
ちなみに今回レンタカーを借りるときには最低限の保険しか入っていなかったため、パンクさせたタイヤの料金は自腹で払わなきゃなあと、覚悟はしていました。
レンタカー会社とのやり取りに苦戦
とりあえず、今朝レンタカーを借りた、ケアンズ空港の国際線ターミナルにあるハーツの営業所に戻りました。
ところが、受付には誰もいません。国際線のターミナルは人も少なく、ひっそりとしていました。どうやら、飛行機が到着する時間にしか担当者はいないようです。
用のある方はこちら、と連絡用の内線電話が置かれていたので、そこから連絡するしかなさそうでした。
英語が得意じゃない私。電話で英会話とか初めての経験で、やや焦りました。
電話を使い、なんとか英語で「レンタカーのタイヤがパンクした。スペアタイヤに交換したが、今後どうすればいいか」ということを伝えました。「puncture」(パンクする)なんて英単語を使ったのは人生で初めてのことです。
こちらが言いたい内容は向こうに伝わったようなのですが、今後どうすべきかという指示がうまく聞き取れず、困惑しました。
そんな英語力のない私に対し、相手がしびれを切らしたようで、「ジャパニーズスピーカーがそちらに行くから10分ほど待っていてくれ」と言われました。
しばらくしたら女性の日本人スタッフがやってきてくれほっとしました。
自分で車を修理屋さんに持っていく?
その日本人スタッフの説明によると、「ここで新しい車に交換することもできるが、それだとタイヤ修理費の実費とペナルティ料200ドルがかかる。安く済ませたいのなら、自分でレンタカーを修理屋さんに持って行って修理してもらえば、その修理代だけで済むよ」とのことでした。
「この近くなら、修理屋さんはこことここにあるよ」と地図でいくつかの修理屋の場所も教えてくれました。
レンタカーを自分で修理屋さんに持っていく?
日本のレンタカーの常識では思いつかない発想ですが、海外ではそれもアリなのか?と少し驚きました。
200ドルのペナルティはちょっと大きいなあと思い、自分たちで修理業者を訪ねてみることにしました。
(後からわかったのですが、この話はどうやらこのスタッフさんの勘違いだったようで、ペナルティ料のようなものはなかったです)
この日本人スタッフと別れた後、教えたもらった修理屋に向かったのですが、この日は日曜日でどこも定休日で閉まっていました。
その日は観光もそこそこにホテルに戻り、翌朝修理屋さんに行ってみることにしました。
3件ほど修理屋さんを訪ねたが・・・
最初に訪ねた修理業者は、車のパーツを売っているホームセンターに近いお店で、修理キットは売っているものの、どうやらタイヤの修理などは行っていないようでした。
事情を説明すると、レンタカー会社に行って、と言われました。
次に、スマホで検索して、日本人がやっている日本語対応可の整備屋さんを見つけたので、そこに行ってみることに。
そのお店に行ってみたら、お店には「休業中」の張り紙が。日本人ということで、お盆休みをとっているみたいでした。
次に行ったお店では、パンクの修理をお願いすると、受け付けてくれました。ほかにもお客さんが入っていたので、店内で1時間ほど待たされました。
ところが1時間後、整備士さんにタイヤの状態を見てもらうと「修理できない」と言われてしまいました。傷が深く、修理不能だったようです。
実際のタイヤの傷
新しいタイヤに交換できないかと聞くと、同じタイプのタイヤの在庫はない、ということでした。
修理できないレベルのパンクとわかっていれば、わざわざ何件も修理業者を回らずに、初めからレンタカー会社で車の交換をお願いしたのに。
パンクの状態を見て、修理可能なのか不可能なのかの目安がよくわからなかったので、無駄に時間を過ごすことになってしまいました。
再びレンタカー営業所に行って車をチェンジ
再びケアンズ空港国際線のレンタカー営業所に行き、内線電話で事情を説明しました。ここでも相手の英語がうまく理解できず、日本人スタッフに助けてもらいました。
昨日話した日本人スタッフとは別の人でした。ケアンズのハーツレンタカーには日本人スタッフが何人もいるようです。
その日本人スタッフの指示で、国内線のレンタカー営業所に移動し、そこでパンクした状況などの事情を聞かれ、新しい車に交換してもらいました。
その時の説明では、「クレジットカードに預り金として200ドルチャージし、そこからタイヤ交換にかかった実費を引いて、余った料金を返金する」という話でした。
「ペナルティ料200ドル」という話ではなく、「修理代として200ドル預かる」という話でした。
最初に会った日本人スタッフが言っていた200ドルのペナルティーとは、どうやらそのスタッフの勘違いだったようです。
その後は新しい車で観光を楽しみました。
レンタカーのパンクにより支払ったお金を公開
日本に帰ってから、ハーツから領収書メールが送られてきました。
気になるタイヤの修理費ですが、Accident Damages Excessとして81.50ドル取られていました。この時のレートは1オーストラリアドル86円ほどだったので、日本円で7000円ほどです。
タイヤ1本交換で7000円。思ったより安かったです。
8日間のレンタカー料金と合わせても、349.18ドル=およそ3万円で済みました。
ペナルティ料200ドルとか、一体なんだったんだろうと思います。クレジットカードに200ドルチャージという説明もあったのですが、実際にはそれもなく、ただクレジットカードから修理代合わせた合計レンタル料349.18ドルが引き落とされているだけでした。
今回のレンタカーパンク事件を振り返って
今回の旅行で、レンタカーは大手のハーツを選びましたが、正解だったと思います。
すぐに新しい車に交換してもらえましたし、タイヤ交換料をぼったくられることもなかったです。日本人スタッフがいたのもありがたかったです。
日本人スタッフにすすめられて自分に修理屋さんに持って行ったりして、時間を無駄にしてしまいましたが、まあこれもよい経験でした。
海外でレンタカーを借りる際は、スペアタイヤへの交換手順を知っておくことと、やはり英会話力が大切だと改めて感じました。